ダイとメイ、時々こてつの思い出。

コーギーとの暮らし、病気のメモ、思い出

セカンドオピニオンの判断

こてつは検査中、心臓麻痺で亡くなりましたが、前日呼吸が早く脈も頻脈で、朝までほとんど寝ることができていませんでした。

こてつはこれまでどんな病気になっても復活していたから、前日の昼も元気だったから、病名が分かり、適切な治療ができれば治る、そういう思いで病院に連れて行きました。


病院に連れていき検査をしたことが、体に大きな負担をかけてしまったかもしれません。病院までは高速で1時間近くかかります。夜ご飯も食べることができず、朝は検査のためご飯抜き前提でした。

初診だったから検査も多岐にわたり、しかも大学病院なので学生たちがたくさん見学をする(最初のアンケートで学生診療検査見学に○をつけました)。

こてつは犬より人が好きだったので、負担にならないと判断したからですが、初めての病院で大勢の人に囲まれたらびっくりしたかもしれません。


こてつがお空にいって2ヶ月と少し経ちました。

こてつがあのとき命の火を消したのはこてつに無理をさせた我々の責任で、同時にあの日までこてつと一緒にいれたのはこてつが頑張ってくれたお蔭であることを思います。


大学病院のミスとは全く思っていません。

かかりつけ医には、なぜもっと早く病院を紹介してくれなかったのか、ガンの可能性を示唆してくれなかったのか、という思いはあります(余命がどうこうといった話も一切ありませんでした)。

飼い主の責務としてセカンドオピニオンの大切さを痛感します。


とはいえ、このかかりつけ医はこてつのリンパ腫を寛解に導いてくれた人で、抗がん剤治療の方法も、こてつの副作用を見ながらとこてつ父母の希望を受け入れて組み立ててくれた人でした。

こてつがリンパ腫を乗り越えられたのはこの先生と出会えたから。


そして最初のこてつの症状を見て、検査&対処療法ののち、1週間でうちでは無理と判断し、迅速にリンパ腫治療の実績がある病院(かかりつけ医)を紹介してくれた近所のE病院の先生のお蔭です。


次回からの病気メモはリンパ腫治療について、書きます。こてつの復活の軌跡です。




兄ちゃん、なんで寝てるん?

そして呼吸が荒くなった

再び病気メモです。一気に書きます。長いです。


2021年10月30日 ご飯残す。

この頃からフードジプシーが始まる。

初見のフードはとりあえず食べてくれる。


11月上旬 動きは元気。

     

11月7日 体をかゆがっていたのでシャンプー。思えば体力を消耗させたかもしれない。


11月13日 かかりつけ医でレントゲンと血液検査。炎症反応4に。赤血球5.33血小板119ヘモグロビン濃度12.7。すべて異常値。貧血。

薬メトクロプラミド、エンロクリア、ネオフィリン、プレビコックス。

大学病院への紹介状は郵送するとのこと。

帰宅すると薬が1種類変わっていた。説明なしのため電話確認。


セカンドオピニオンを迷うが30日に大学病院の予約があるのでそこまで待つことに。

こてつには30日に良い病院に見てもらえるから頑張ろうね、と声をかける。


11月15日 薬を飲まなくなる。アイスクリームで包む。おやつは禁止されていたが、こてつが食べるものを優先する。


11月20日 へそ天で寝る。気持ちよさそう。


11月22日 呼吸早い。1分に50回。翌朝は収まる。


11月29日 お昼に3人散歩30分。天気もよく、こてつも笑顔だった。まだまだ歩く〜というこてつを説得して帰宅。夜調子悪くなる。ご飯も食べず、呼吸荒い。後ろ足に力が入らない。


11月30日 軽く父と朝の散歩。寝起きのルーティンひっくり返ってウネウネ。少しほっとする。


大学病院 予約9時45分。駐車場にて爆吠え(バックするときのいつもの行動)。病院まで自分で歩くが、他の犬もいるので病院内ではクレートに入れる。

10時半診察。クレートから出てこない。→これがこてつとの最後の別れでした。

こてつは検査で父母は病状の聞き取り。


12時頃。検査中に心臓がとまる。永眠。


説明を聞く。今日のレントゲンを見る限り肺全体がボコボコしている。検査は良い子で受けてくれていたが、突然心臓が止まった。胸水を診断に出したところ悪性腫瘍液。肺は症状が出にくく、2ヶ月前だと診断はつかなかっただろう。肺癌もしくは肺にできた血管肉腫の可能性。後者はコーギーに多い。

問い返したいこともあったが、言葉にならない。


こてつはきっと30日まで頑張ろうね、という声かけを実行してくれた。家で見守りながら見送りたかったけれど、それだと病名がわからないから、大学病院の診察日まで生きてくれたんだと思う。こてつは本当に優しい子だった。




2021年11月20日、豪快にへそ天で寝るこてつ。

こてつの妹

今日はこてつの妹についての話です。キジトラ猫のメイです。


2015年12月31日、寒空のウッドデッキ下、か細い声で鳴いている子猫を、朝の散歩に出かけるこてつ父&こてつが発見しました。

とはいえすぐに保護したわけではありません。

うちにはこてつがいるし、猫を飼ったことはないし、親猫がどこかにいるかもしれないし。


ところが昼も、そして夜の散歩に3人で出たときにもまだ同じ場所にいるのです。散歩から帰り、家に入ろうとすると後ろからトコトコついてくる。


ごめんね、うちにはこてつがいるから飼えないよ。


そういって扉をしめましたが、東京都でも最果ての山奥。夜は余裕で氷点下で、このまま放置したら命を落とすのは確実でした。


こてつ父 どうする?

こてつ母 こてつと大丈夫かな?

     帰省するときは?

こてつ父 こてつはどう?家族に迎え入れてもいい?

こてつ  いいよ。


こてつの目をじっと見ると、いいよって言う声が本当に聞こえたんです。私にもこてつ父にも。


そのときからうちには娘ができて、こてつには妹ができました。


メイは母よりも父よりも、兄ちゃんが大好きで、こてつの後追いばかりする子でした。自分を助けてくれたのがこてつであることをわかっていたのかもしれません。


隔離期間がおわり、そして亡くなる数日前まで、こてつはよくメイのお尻を舐めてあげようとしていました。メイにとってもこてつは兄ちゃんで父ちゃんで母ちゃんでした。


こてつがメイのしつけをしてくれたので、メイは食事中にテーブルからご飯を奪ったりしないし、壁を傷つけたりもしない良い子に育ちました。

留守番のときも、こてつがハウスできるので、メイもハウスしてくれます。


猫ってこんなに楽なんだ、というのが最初の正直な思いでしたが、こてつが楽にしてくれていたんだよね。ありがとう。



仕事帰りの父を出迎え中の二人。